富岡製糸場の東西の繭倉庫(置繭所)と繰糸場(繰糸所)は明治以降の建物としては、旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)に続く2棟目の国宝です。

富岡製糸場全図

富岡製糸場は明治4年(1871)4月13日に建設を着工し、突貫工事の末、翌年の明治5年7月に竣工となります。同年の10月にはフランスからから輸入した繰糸機で創業を開始してます。 下に当時の図面が有りますのでご覧ください。東西の置繭所と繰糸所は位置も変わらず、当時のままの姿で現存しています。

当初の富岡製糸場の建物

クリックして 上の図面を拡大画像でご覧ください

片倉工業(富岡製糸場)が創業を停止する、昭和62年(1987年)3月の直前の図面(下の図面)と比較してみてください。現在は、これらのほとんどの建物が 、大切に保存され管理されています。 片倉工業の社訓三原則「売らない・貸さない・壊さない」をしっかり守もり、保存されました。過去にはテーマパークや観光地とする申し入れが有ったそうですが、先人の思いや畏怖の念も有り現状保存こだわったそうです。

片倉工業時代の富岡製糸場

クリックして 上の図面を拡大画像でご覧ください

2014年2月の大雪で繭扱場や乾燥場は半壊しましたが、下の図は、それ以前の写真ですから、繭扱場や乾燥場は残っています。現在は修復作業が進んでいます。

富岡製糸場の図

クリックして 上の図面を拡大画像でご覧ください

富岡製糸場の主な建物

東置繭所

東置繭所

①東置繭所 音声案内 をクリックすると音声での解説が流れます。 木骨煉瓦造の東置繭所は2014年12月に国宝に指定されました。2階部分は新たに設置した外階段で、2016年1月22(金)から公開されます。

おすすめ
検査人館

検査人館

②検査人館 音声案内 をクリックすると音声での解説が流れます。現在は管理事務所となっていますので、内部は見学できません。

おすすめ
女工館

女工館

③女工館 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。現在は4つの部屋の仕切りを外し、会議用の部屋として使用しています。1階は食堂となっています。

おすすめ
繰糸所

繰糸所

④繰糸所 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。2014年12月に国宝に指定されました。内部も見学できます。富岡製糸場の建物の中では、一番先に建ち上がったと考えられます。

おすすめ
繰糸場内部

繰糸所の内部

④A繰糸所の内部 音声案内 をクリックすると音声で解説が案内が流れます。トラス工法で大きな空間を確保しました。日産プリンス製の繰糸器は、片倉工業が操業を停止した時のままです。

おすすめ
繰糸機

開場当時の繰糸機

④B繰糸所の設備音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。フランス製の製糸器を日本の湿度の高い気候に合わせて改良しました。 又、動力となる蒸気エンジンの燃料として石炭が使われました。

おすすめ

和田英

和田英(横田英)富岡日記の作者

④C繰糸場(繰糸所)工女 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。「富岡日記」では、富岡製糸場へ工女として入場した時の経緯が詳しく書かれています。

おすすめ
首長館

首長館

⑤首長館 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。富岡製糸場建設の指導者、ポール・ブリュナの家族が住んでいた家です。 この建物は1873年(明治6年)頃に建てられました。

おすすめ
診療所

診療所

⑥診療所 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。現在の診療所は1940年(昭和15年)片倉工業時代に建てられたものです。 当初から3代目の診療所です。富岡製糸場内には当初から診療所が造られていました。

おすすめ
記念碑

記念碑

⑦記念碑 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。創業して半年後に明治天皇の皇太后および皇后が富岡製糸場に行啓されました。 この記念碑は、行啓70周年を記念して昭和18年(1943年)に建てられた碑です。

おすすめ
乾燥場

乾燥場(乾燥所)

⑧乾燥場(乾燥所) 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。 乾燥場(乾燥所)は、繭の中の蛹(サナギ)を殺し、繭を乾燥させるという、繭を倉庫に保管する前の重要な作業が行なわれていた場所です。

おすすめ
煙突

煙突

⑨煙突 音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます 。

おすすめ
西繭倉庫

西置繭所

⑩西置繭所音声案内 をクリックすると音声で解説が流れます。 当初、1階の北半分はレンガの壁がなく、柱だけの造りで、燃料となる石炭置き場として使用されていました。

おすすめ
煉瓦

煉瓦

煉瓦には製造者のマークの入っている物が有ります。富岡製糸場で見つけて見るのも楽しいかもしれませんね。

おすすめ

鉄水溜:(てつすいりゅう)

鉄水溜

富岡製糸場の鉄水溜は明治8年(1875年)に建造された直径15m、深さ2.4mの丸い鉄製の貯水槽で、貯水量は約400(376,200㍑)トンです。製糸場で使う水を、製糸に適した軟水化するために使用されていた鉄水槽です。

当初、使われていたレンガ積みの水溜の水漏れに伴い鉄水槽が設置されました。

製作は横須賀製鉄所で鉄板が加工され、組み立ては富岡製糸場内で行われました。組み立ては造船の技術であるリベット接合が用いられています。

現在は公開していませんが、2016年1月22日(金)から公開することが決まっています。

富岡製糸場の3つの建物が国宝に指定されました

東置繭所

東置繭所

富岡製糸場には2つの置繭所が有ります。コチラは東に有る置繭所なので、東置繭所と呼ばれています。建物は、木の骨組みに、壁に煉瓦を積み入れて造る 「木骨(もっこつ)煉瓦造(れんがぞう)」で建てられました。煉瓦という西洋の新しい材料を取り入れながら、屋根は伝統的な日本瓦で葺ふくなど、日本と西洋の建築技術を見事に融合ゆうごうして建てられました。

西置繭所

西置繭所

コチラの建物は西に有る置繭所なので、西置繭所と呼ばれています。当初は1階の部分には煉瓦が積まれて無く骨組みだけでした。燃料となる石炭置き場として使われていました。煉瓦の壁が積まれてのは1975年以降です。そのため、煉瓦の積み方が異なっています。 2階部分は「フランス積み」で、1階部分は「長手積み」となっています。煉瓦の積み方の解説はコチラ

現在は修復工事が始まっていますが、2016年1月22日(金)から、見学所から工事の様子が見られるようになります。(有料200円)

繰糸所

操糸所

繰糸所を外から見た大きな特徴は、大きな屋根の上に小さな屋根が有ると言うことです。コレは場内はお湯を使用し繭から糸を取り出していたため、蒸気が貯まるのを防ぐために換気をする必要がありました。又ガラス窓が大きく数が多いのもこの建物の特徴です。 当時は電灯がなかったため、光を取り入れるための工夫でした。多くの光を取り入れるために東西に長い造りとしました。

Topページ>富岡製糸場の建物
スマートフォンで閲覧するには以下のQRコードをスマートフォンで読み込んで下さい。

スマホ用QRコード

尾高惇忠 富岡製糸場 初代場長

尾高惇忠

ポール・ブリュナ
富岡製糸場の建設のために雇われたフランス人技師たち

ポール・ブリューナ

創業当時の繰糸場の写真

繰糸場

水分検査機
 
ポール・ブリュナが明治4年、フランスに発注した物、水分検査機

水分検査機

↑ PAGE TOP